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 媚びたっていいじゃない

ポエムだっていいじゃない

造り手の想い、空間、サービス
五感を通じ感じたコト


私なりの解釈でお届けします。

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IL VENTO

 神奈川 川崎 武蔵小杉




" アラカルトがよく似合う。"

.


平日、仕事終わり。
ようやく迎えた今日を労うひととき。

そんな時間には、
気取りのないアラカルトがよく似合う。

日中の縛りを解くように
アレやコレやと
好きなものを好きなだけ。

.
移り変わり激しい武蔵小杉の街を
15年に渡り見守り続けてきた当店。

ずっと変わらず、
愛されてきたであろうこの味覚。

ちゃんとしたものを肩肘張らずに。

日常の延長線上にある非日常。

街のイタリア食堂の名に恥じぬ風格を
これからもずっと。

 

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Dining bar llK 

 神奈川 川崎 元住吉




" 春はホロ酔いがよく似合う。"

.


時季特有の不透明な空気のベールが、
通り抜ける陽の光を優しく揺らす。

キラキラゆらゆらと、
鼻先をくすぐる、淡い春の兆し。

.
意味もなくまわり道をして
帰りたくなるような

そんな浮き立つような気分が、
ここはとても良く似合う。

迎え入れてくれる快活さと、
気取りのいらない美味しい時間は、
胃の腑に寄り添い、心を照らす。

.
ビール片手に
BIGなカツレツに揺られて
春の夜風に流されて。

ゆらゆらふわり、家路を辿る。


 

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Dining bar llK 

 神奈川 川崎 元住吉




" 今日を生き抜いた自分に祝杯を。"

.


"鮪の尾の身のハーブマリネオーブン焼き"

色気あるマグロ。
箸でほぐして、豊かさを頬張る。

ビールが似合う
燻しの効いた鮪ステーキの様でもあり、

米が欲しくなる
パワフルなツナ缶の様でもある。

あまりの味わい深さに
"我が家の台所になって下さい。"と、
心の声がダダ漏れたひと皿。

.
当店は2025年オープンの新店。

暗がりの路地に溢れる灯りが、
道行く誰かを労い慰さめる
オトナの止まり木。

皆を明るい笑顔で迎え入れ、
あたたかな空気の層で包み込む
深い饗応に満ちた空間。

.
そして、
マスターズドリーム 生 600円
インドの青鬼 生 800円
ブルックリンディフェンダーIPA 生 900円

驚異的な胆力をはらんだ
ビール狂いの駆け込み寺。





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fabbrica1090

ファッブリカ1090/薪窯ピザ

 東京 大田区 御嶽山




" マリナーラに溺れてチチニエッリに咲き誇る。"


.
" マリナーラ "

かぶりついて
口の傍から溢れんばかりの
トマトをズズっとすする。

食欲を誘う焼き色。
もちもちと香ばしく弾力。

ピリッとしたニンニクのアクセント。
オレガノの爽やかさが心をくすぐる。

.
磨き抜かれたトラッドな仕立て
"俺今ピザ食ってる"感で満たされる。

風土を想い、歴史に愛される
職人としての矜持を感じる
ナポリなひと皿。

.
" チチニエッリ "

多くの仲間を招き入れたマリナーラ。

たっぷりのシラスとガーリック
ケッパー、オレガノ、バジル、ミニトマト。

生地の上で咲き乱れる食材たち。

.
ブラインドでも
ひとつひとつが分かりそうなぐらい、
個性に満ち溢れた食材の妙。

多角的に押し寄せる多幸感。
ひと口の全てがベストにマッチする。

一朝一夕ではない
造詣の深さを感じるひと皿。




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オステリア ボッカーノ

 神奈川 川崎




" おおよそピザ。"



.
"ゼッポリのマルゲリータ"

ピザ生地を丸めて揚げる
カリッとモチっとフワッと。

オノマペトに満ちた
ナポリの代表的な郷土料理。

.
マルゲリータな仕立てにより
さらに親しみやすく、味わい深い。

笑顔がよく似合うトリコローレ。

老若男女、総国民狙い撃ち
新感覚フィンガーフード。

.
これから続々と新作登場予定




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IL VENTO

 神奈川 川崎




" 風の匂いが変わった。"



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色めく季節を運ぶ風は、
いつも騒めきを引き連れてやってくる。

.
"エビとアスパラのジェノベーゼ"

丁寧な仕立てのジェノベーゼ

素材をこねくりまわさず、
じっくりと魅力を引き出した

シェフの人となりが伝わる
頼んでよかったと思わせてくれるひと皿。

.
"たっぷりトマトのブルスケッタ"

ガーリックを纏わせた
こんがりと香ばしいブルスケッタ
しっとりと甘くて爽やかなトマト

顕著に現れた味覚のコントラスト

焦点のビシッと合った
解像度の高い超飲めるパン。

.
しっかり食べて、
しっかり飲んで
たくさん話して、笑って。

どこか落ち着かない
冬の名残を乗り越えて
またここに帰ってこよう。

.
ぬくもりに満ちた
あたたかな風が抜き抜ける
街のイタリアン。




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浅草むぎとろ本店

 東京 浅草




" むぎとろ。"


口にした響きも
文字の形もどこかやわらかい。

少しかために炊いた
プチプチと食感の良い麦めし
自然薯とろろ、青海苔、少しの出汁。

.
カッカッと箸を鳴らして
ズズズっとすする。

独自の品格をたたえた
伝統を感じる下町の味覚。

.
浅草にどぜうあり
すき焼きあり、むぎとろあり。




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ごはんや旬彩

神奈川 川崎 武蔵小杉




" まだイカってあったかしら??"

女将さんが厨房のご主人に声をかける。


.
"近頃はイカも入らなくなってきてね〜"

そう話しながら、
女将さんは慣れた手つきで
ビールの栓を開けてくれる。

.
"イカの姿焼き"

この上ない仕上がり。

ゲソをもぐもぐ、ビールをあおる。

.
何気ないこのひとときが
毎日の支えになるような、

今日あった出来事を
自然に話し出せるような、

きっとここは、
そんな日常の止まり木。




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炭焼 小料理 わさび

東京 目黒 自由が丘




" 春の若さ、ビールの苦さ。"


.
そら豆、菜の花、ふきのとう。

まだ緑になりきっていない淡い春。
じっと寒さを耐え抜いた力強い滋養。

奥歯で感じる春の若さ。
ビールの苦みが爽やかさに変わる。

.
鼻腔を軽々突き抜けて、
意識いっぱいに広がるフレッシュさに
頭の中がお花畑になる。

花粉で意識がぼやける前に、

何度でも確かめたい早春の芽吹き。




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たきした

東京 目黒 祐天寺




" 鰆は今が美味い。 "



外食禁断症状に震える手を
やさしく包み込む慈悲深き所業。
まじで謝辞。

.
"旬‼︎サワラ柚香焼き"

脂の乗った寒鰆
柔らかふっくらホクホクで。
滴る脂が甘い、美味い。

ほぐれる身に漂う柚香
新春を告げる祝い魚に冬の香りをまとわせる。

ぬくもり恋しくも、
芽吹く季節を想望させる

年初めに相応しい逸品。




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ビストロキヌカワ

東京 浅草




" お箸でフレンチ "



テーブルクロスの上に
箸が並んでいるのを見ると
どこか気持ちが和らぐ。

.
大ぶりのハマグリを
しっかりつまんで噛み締める。

口いっぱいに広がる
ハマグリのエッセンスと
スパイスの効いたエマルジョンソース。

多層的ながら素材の持ち味を活かした
素直に心から笑顔になれる味覚。

.
肩肘張らない下町のビストロ。
年の瀬を導く、青い魚が夜を泳ぐ。




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ビストロキヌカワ

東京 浅草




" お箸でフレンチ "



テーブルクロスの上に
箸が並んでいるのを見ると
どこか気持ちが和らぐ。

.
大ぶりのハマグリを
しっかりつまんで噛み締める。

口いっぱいに広がる
ハマグリのエッセンスと
スパイスの効いたエマルジョンソース。

多層的ながら素材の持ち味を活かした
素直に心から笑顔になれる味覚。

.
肩肘張らない下町のビストロ。
年の瀬を導く、青い魚が夜を泳ぐ。




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草花宿

 那須




" 触れると浮かぶもの "


.
"止まって考えていても
ありきたりの言葉しか
思い浮かばないんですよね。"

はにかみながらも
落ち着いた口調で女将さんは話してくれた。

.
・長芋の冷スープ
・夏の籠盛り
  雲南百薬と茗荷、南瓜の夏仕立て、揚げ茄子
  冷茶碗蒸し、モロヘイヤのかき揚げ
・枝豆ぷるん
・特選とちぎ和牛の炭火焼き
・夏野菜の牛乳鍋
・天然鮎の土鍋炊き込みご飯
・お漬物、デザート、桑の葉茶

.
触れた瞬間、
言葉は堰を切ったように溢れ出す。

今日あった出来事を話すような気軽さで、

毎日の支えになるような
温かい想いが湧き出してくる。

.
空っぽになった頭の中を
里山の滋養が巡る。

身体がスッと軽くなる。




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快食倶楽部万年

東京 日暮里




" 想いは招く。"



何かにつけて
肝臓にワガママを言いたくなる
この時季、このシーズン。

見つめるセイコ蟹のつぶらな瞳に
言い訳を述べながら、今日も酒をあおる。

.
お品書きのカニが
ニコニコでかわいい。

"ぼくがパソコンで出来る
唯一の仕事なんです。"

そう話しながら
やわらかな笑顔でご主人が、
ずわい蟹の焼売を供してくれる。

.
気付けば前回の訪問より、
一年余りの時間が経ってしまった。

自分でもよく分からない
言い訳をいくら並べようとも、
意に介さず迎え入れてくれる事に感謝したい。

変わらず在り続けるその気概に、
変わらず与えてくれる感動に頭がさがる。

.
戸をひらけばそこは
しんしんと、ただ静かな冬の夜 。

冷たく乾いた空気に撫でられながらも
心と身体はお酒と料理と人との
触れ合いによってじんわりと温められて。

忙しなく通り過ぎる毎日だからこそ、
ゆったりと今日の自分に
言い訳をできる場所がある事が、実に心強い。





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快食倶楽部万年

東京 日暮里




" 超煮込み。"



清澄なまでに磨かれた
ハードワークの偲ばれる豚骨出汁。

角のないまろやかな甘みと、
とろけるような脂の旨みが溶け合う。

冬の寒さに甘えたくなる味覚。
スーパー白米欲しい。 

.
煮込をキチンとしたお店で食べることが、
一番の贅沢に感じる今日この頃。

北国の生まれでもないのに
飲んだ後の冬の寒さには、
どこか懐かしさを覚えると共に優しさを感じる。




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サケとサカナ

神奈川 川崎新丸子




" 全部ラスボス。"



○寒鰤レアステーキ ポン酢ソース掛け

食感の頂点。
ころがしてほぐれて、
ジュワッとあふれて、奥歯で確かめる。

.
○白子とクリームチーズのパテ

白子からクリームチーズへ
移り変わる味覚の妙。
そのなめらかさに美しさすら感じる。

.
○鮟鱇と白菜の生姜醤油煮

心身に冬をもたらす慈愛の味覚。
煮込まれたい。

.
○牛しゃぶ すき焼き風

なぜ今まで出逢わなかったのか。
牛しゃぶ×すき焼き×ツマミの最適解。

.
○鯖味噌焼きおにぎり

コンビニのソレ問題とは異なる世界線。
中みっちみち。口いっぱいの幸せ。

.
イメージを手元で具現化する
卓越した描写力に

ご主人の酒呑みとしての矜持を感じる。

品格を湛え、
琴線をかき鳴らす
手強過ぎるサカナたち。



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銀座くらはし

-hanare-

東京 銀座




" どこからか秋風が忍び込み
意に捉えぬまま出ていった。"



十余年に渡り、
公私共に大変世話になった
第二の親父を偲ぶ会。

生粋の江戸っ子。
語気荒く、威勢に満ちていて。

歳を重ね、歩幅は小さくなろうとも
ネオンに照らされたその背中は、
いつも誰より大きく見えていました。

.
"さいごは誰にもかまわれることなく
一人でゆっくりしたい。"

そんなこと言うもんだから、
その後の僕は皆んなから非難囂々です。

.
今日も僕らは変わらず
貴方の好きだった店で、
楽しく酒を酌み交わしています。

皆んなの変わらぬ笑顔は、
貴方の志を偲ばせてくれています。

.
また秋風が吹いて、街路樹が揺れた。
透き通った冷たい空気が、
酔い身に心地よくて。

それは過去の記憶を、
それとなく拭い去る清涼な風で。



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焼き鳥 柳さわ

神奈川 川崎




" まずは出汁を飲んでみてください。 "



こぼさぬようにと
酔を振り払い真剣に受け取る。

震える指先、カタカタと音を鳴らす。

肉厚で逞しい曲線美。
ゆらゆらと輝く、蠱惑的な金色の水面。
泳ぎたい。

.
椎茸嫌いを即死させられる
ピュアっピュアな純度100%の出汁。

一滴足りとも逃さぬよう、
慎重に出汁をすすり、嗜む。

特有の芳醇な香りが鼻腔をくすぐる。

口を開きたくない、
香りすら逃したくない。

追いかける酒のまろみが
香りと絡み合い、頭の後ろへ突き抜ける。

椎茸好きも昇天させる味覚。

.
椎茸、ねぎ、ししとう、ヤングコーン。
焼き鳥だけでなく
野菜串も主役級の存在感を示す。

.
1時間だけのつもりが、
またついつい長居してしまった。

過ごす時間が出汁のように
じんわりと柔らかく
身体に沁み込んでいく。



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快食倶楽部万年

東京 日暮里




" 秋鯖、肉味噌、鬼おろし。 "



煌めく飴色の背、
抱えきれず滲み出す脂。
今日イチのビジュ担。

フワッと沸き立つ上品な香り。

角のないまろやかな甘みと、
とろけるような脂の旨みが溶け合う。
白米欲しい。

添える肉味噌と鬼おろしを摘んで、
泡立つ黄金色で迎え撃つ。

.
焼き魚をキチンとしたお店で食べることが、
一番の贅沢に感じる今日この頃。

秋が深さを増すごとに
味蕾が感じる味わい深さも
その深度を増していく。



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オステリア ボッカーノ

東京 六本木




" Fall in loveィオリ "



頭文字を打てば
予測変換の一番最初にくるぐらい
肌に馴染んだ場所。

日々深くなる肌寒さも
ボッカーノへ行けると思うと
不思議と心地良さに変わる。

.
"ヒラメを詰めたラヴィオリ フレッシュトマトソース"

.
フレッシュトマト、ボンゴレ
爽やかなアーリオオーリオ仕立て。

生地のなみなみが心に優しい

ナイフを入れると
ホロホロの淡白な白身が顔をだす。

湯気立つヒラメの引き締まった旨みが
胸の奥にグッと沁み込んでいく。

.
ぬくもりいっぱい
身体の芯から満たされて。

秋の空気を胸いっぱいに吸い込んで
夜空を飛び回りたくなるような感覚に

なんだか胸がドキドキする。



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L'Ateliere de Joel Robuchon

ラトリエ ドゥ ジョエル

東京 六本木




" Unagi caramélisée "



あ胸を突くほど漂う
揺れる金木犀の芳香。

窓の外、行き交う人々が
移ろう季節をかき混ぜる。

.
鰻はキャラメリゼに
山葵のクリームで。

色気のあるテクスチャ。
さくっフワッじゅわっとくる
官能的な食感。

.
日本濃度つよつよな食材を
クラシカルな仕立てに。

ビールとワインを添えて
解釈を咀嚼する。

.
居酒屋のような気楽さで、
自由な心でフレンチを愉しむ。

食文化ほど隔たりなく
多種多様に入り混ざるものもない。

.
秋風が吹いて酒面が揺れる。

季節も料理も人も香りも
全てが手を繋ぎ合い、移ろい巡っていく。

.
○オマール海老のポシェと
 フレッシュほおずきを
 スパイシーなアボカドのフォンダンと共に

○炙りうなぎのキャラメリゼ
 山芋のフリットと合わせ
 わさびクリームをアクセントに

○マグレ鴨のロティ
 甘酸っぱいシュールージュのエチュベといちじくを添えて

○シャンピニオン
 ヘーゼルナッツプラリネのムースと
 ブラッドオレンジのソース
 ヨーグルトのソルベを合わせて

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loveワインとビストロのお店

東京 世田谷 二子玉川




" もはや呪いなのよ。"



"あれ?箸なんてありましたっけ??"

箸先で感じる
シャインマスカットの感触が心地良い。

"ずいぶん前から用意してるよ。"

.
気がつけば半年ぶり。

どれだけ強く印象を残していても、
時間を空ければガチで忘れられそうで。

でもなぜかその緊張感に
居心地の良さを感じてしまう。

.
柑橘の香りたっぷり
秋刀魚のベッカフィーコ

箸でつまんで深呼吸、
香ばしい余韻と懐かしさが
身体中を駆け巡る。

どんなに時間が空いていても
このひと口ですぐに飛び越えてこれる。

.
何かを成し遂げたような、
言い知れぬ充足感に包まれ店を出る。

"またね、次はすぐ待ってるから。"

何気ない嬉しいひと言が、
なぜか呪いのように耳に残る。

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快食倶楽部万年

東京 日暮里




" 成り行きを見守る。"



こんがりとしたバケットの上に
カニ&ウニが鎮座する。

" これは絶対白ワインだ。"
有識者は息を巻いて語る。

" ビールの可能性も捨てきれないかと。"
一縷の望みにかけて囁きかける。

キンッキンの辛口白ワイン
vs
冷気漂う清らかなビール。

幾度となく繰り返されてきた夏場の論争。
経験上、こちらにもそれなりの手札はある。

よかろう、ならば戦争だ。

" 白ワインに決まってるだろ
そう仕立ててもらってるんだから。"

完全に噛み付く場所を間違えた。

前歯が軽やかさを伝える。

じんわりと味覚に響く
濃厚で支配的な旨みが、

今日の全てを忘れさせてくれる。



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蓬莱屋旅館

千葉 鴨川




" しけの天津に魚あり。"



夏の終わり、夕刻の港町。

堤防で横になり、
夕食のはじまりを待つ。

太陽をたくさん吸い込んだ
コンクリートがじんわりあたたかい。

海を浮かべたような真っ青な空。
目を瞑り、のびをする。

.
原付の釣り人
日陰で一服する漁師

明日の支度をする船人
低く空を飛ぶカモメ

水平線に浮かぶ夏雲
背後の愛宕山から届く蝉の音。

.
ちゃぷんちゃぷんと
防波堤に小波が届く。

あたたかさと相まって
湯船に浸かっているかのような心地。

沈む夕陽に手を伸ばす
指先から海の香りがする。

.
"天津千軒釣り家業、しけの天津に魚あり。"

かつてそう謳われるほど、
多くの水揚げを誇った天津漁港。

その地において明治創業、
漁協組合入札権保有の老舗旅館。

待ち受けるは、溢れんばかりの房総の幸。

.
深呼吸ひとつ、港をあとに
居住まいを正して夕食と向かう。


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